ロシアという国家体制は社会主義または民主主義なのか不明な体制と交渉する日本

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 2020年9月29日、菅総理は日ロ首脳電話会談で「北方領土問題に終止符を打ちたい」と発言したというがロシアでは2020年7月1日、憲法改正の是非を問う国民投票が実施され、プーチン大統領の任期は最長で36年まで延長が可能となった。また「ロシア領土の割譲に向けた行為は認めない」と憲法に明記されたが「隣国との国境画定は例外とする」ともあり、日本では北方領土交渉は例外とも解釈できると言っているがロシアとしては交渉で北方領土を返還することはない。
 その前に、ロシアという国の体制は社会主義なのか民主主義なのかという疑問があり、この判断を間違えると日本の交渉はいつもの様に進まない。外から見るとロシア国民には自由があると思われるが、内部ではそれ程自由はないのである。もしロシアが社会主義、民主主義の国家体制では1人の大統領がこれほど長くポストに留まることはできない。つまりどちらにも区分はできず、ロシアの本質はプーチンを王様とする王制国家の様なものである。
 日本と交渉を開始するとロシアは必ず北方四島のインフラ整備を日本にお願いしたいと言うはずであるが、日本には、北方四島はもちろん二島返還でさえも絶対に返還しない。日本側が交渉が上手く行っていると勘違いして色気を出せば、ロシアは必ず牙をむいてくる。その際には北朝鮮を使い日本を威嚇する事になる。
 当時、海外列強から弱小と見られていた大日本帝国陸海軍は強大な帝政ロシアと戦ったが、同じ様に北方四島は戦争でプーチンの帝政ロシアから取り返すしか手段はないのかもしれない。

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