頓挫したミャンマーでの中国海軍潜水艦基地建設

 10年以上前から中国はミャンマーのエーヤワディー川(旧称イワラジ川)河口に中国海軍の潜水艦基地を建設しようとしていた。恐らく有事の際にマラッカ海峡を航行する船舶を攻撃する為と、マラッカ海峡が米軍等に封鎖された場合、青島からではインド洋に展開に支障が出る可能性があり、インド洋方面での潜水艦作戦を容易にする為であったと思われる。
 しかし人民解放軍工兵部隊を現地に派遣し工事を開始したが、工兵部隊に伝染病が流行った事と河口の泥で工事が思う様に進まずに基地建設は頓挫した。
 この様な理由からミャンマーのチャウピュー港の重要性は増しており、2020年8月6日ミャンマー投資企業管理局は中国とミャンマー合弁のチャウピュー経済特区深海港会社(株:中国70%、ミャンマー30%)の登記を承認した。海のシルクロードを確保する為の中国とミャンマーの主要事業であり、完成すれば中東からの原油の輸入はマラッカ海峡を航行せずに行うことが可能となり、併せて雲南省の開発が進むことになる。

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