派閥争いの真っ最中での習近平

 2021年1月になっても習近平は公に姿を現していない。北朝鮮の金正恩に影武者が居る様に習近平にも影武者はいるため、マスコミは全て1社から配信されて拡散していくので本人が動けなくても政治的には問題にならないのである。しかし現在、習近平は派閥争いに負けることを非常に恐れているという。これは3番手以降の者が派閥争いに敗れても復活する可能性は残されているが、1・2番手に位置する者が派閥争いに敗れるとそこで終わりとなるためであり、正に習近平のポジションはトップであり負ける訳にはいかないのである。
 そして副主席である王岐山は反腐敗運動で習近平のの政敵を次々と失脚させて来た。ところが2020年10月2日、中国共産党は王岐山の側近だった董宏を「重大な法律と党規違反」の疑いで調査していると発表した。これを受けてボイス・オブ・アメリカは「習近平と王岐山は当時の盟友関係から対立関係に変わった可能性がある」とコメントしたが、現在も習近平と王岐山は仲が良いとのことである。しかし、習近平にとって王岐山は実質的に力は上であるが策士でもない。非常に不気味な存在であるが、居なくてはならない人物であると伝わってきている。
 この時期において、吉林省は新型コロナウィルスの感染で封鎖され食糧、水、薬もない状態で食料も運び込まれていないとの話がネット上に出ているが、権力争いの最中に国民を見殺しにしたという批判が出れば大きなマイナス点となるため、中央政府も地方政府も全力で支援している事からあり得ない話である。もし、この話が事実であれば、人の口に戸は立てられぬということで、必ず中国国民は知ることになり習近平の失脚もあり得る。ただし、派閥争い工作の一貫で偽情報として流された場合には国民に真実を知る手段は無いという事になる。ちょうどアメリカで民主党の不正がマスコミで報じられなかった事の逆バージョンとなる。

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