ロシア国内の大規模デモの目的及び政府の対処

 2021年1月19日i、反体制派指導者ナワリヌイは、ロシア当局に帰国直後に逮捕され収容施設に勾留されている。これに対し、彼の釈放を求めるデモが1月23日、ロシア各地で開催された。デモは100都市以上で行われ、参加者はモスクワだけで4万人以上、国内だけで数万人規模のデモであり、当局に逮捕されたデモ参加者は3500人以上に達した。
 今回のデモはナワリヌイの釈放を求めるものであるとしているが、目的は反プーチン デモである。そしてダボス会議でプーチンはオンラインで演説をした要旨は「他国へ内政干渉をすることは軍事的リスクを高め、大戦にまで発展する可能性がある」というものである。そして24日、在ロシア米大使館がロシア国内の米国民にデモ回避を呼び掛けた通知について、ロシアへの間接的内政干渉だと批判している。
 プーチンは今回のデモに関してもヨーロッパ各国の内閣総辞職、首相辞任の流れを受けたものであると知っているため、ロシア国内の内乱に備えているのである。このため今後も国内デモは容赦なく取り締まる事になる。
 もしベラルーシ、アルメニア、アゼルバイジャン、カザフスタン、タジキスタン、キルギス、シリア等に駐留しているロシア軍の撤収を開始するのであれば、内乱に合わせてクーデターも警戒しているということである。
 トランプ大統領時代には戦争は起きていないが、バイデン政権で国際情勢は、どの様に変化するのか注意しておく必要がある。

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