インドが重視しする戦略

 2021年6月6日、スプートニク記事によると、2012年4月に10年の期限でインド軍にレンタルされていたロシア製の原子力潜水艦は期限前にロシアに返還されることになった。当局の公式な発表は確認されていないと言う。
 この背景には、対中国戦略を重視しなければならないインドは、ヨーロッパと中国の動きを見て「真珠のネックレス」と呼ばれる香港、マラッカ海峡、パキスタン、スリランカ、バングラデシュ、モルディブ、ソマリア、ポートスーダンを結ぶ中国の海上交通戦略である海のシルクロードに対する備えに入ったのである。恐らくロシアの原潜を返還して終わりという事ではなく、新たなロシア製兵器の購入あるいは新しい兵器のレンタルと言う事になる。
 インドの戦略にはロシアをバックボーンとして組み込む事で中国の戦略に対抗しようとする目的がある。インドの民間企業はITと製薬会社がアメリカと経済的に繋がっているが、アメリカ軍とインド軍は共同訓練をしているが政治的にも密接であるとは言い難い部分があるためである。アメリカはインド洋のココ島に基地を保有し海上輸送路を監視しているがインドと密接に連携しているのかは不明である。
 余談になるが、インドの主要産業は繊維、化学品、鉄鋼、鉱業、ソフトウエア、医薬品等であり利益を上げているが人口が多すぎる為に国力を奪っているのである。そして日本人とインド人はもともと相性的に合うため、独自に政治・軍事が密接に連携すれば中国に対して有効な力を発揮できるのであるが、両国の間には白人が入ってコントロールするためにどちらも白人国家に都合が良い様に使われているのである。

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