中国で開発中の新輸送システムが完成すれば一帯一路に投入されヨーロッパに対し優位を確保する

 2021年11月23日、中国が新輸送システムを開発中であるとの情報が入って来た。概要は、地下の真空パイプ内をリニアモーターカー方式を使う輸送システムであり、完成時には時速1000km以上の速度で輸送が可能となるシステムである。
 このシステムのヒントは上海浦東国際空港と市内を結ぶリニアモーターカーから得たとされている。
 現在の研究進捗状況は50~100kmの速度まで出せるレベルである。完成時期は不明であるが、そのメリットは中国軍にとっては人員装備を所望の場所まで迅速大量に運搬できる事と補給が容易である事、更に地下を運行する為に偵察衛星等から何を運んでいるのか察知されない事である。また、経済発展の為に一帯一路で運用すれば気象・天候に左右されず航空機以上の速度で大量の輸送が可能である為にヨーロッパへの輸出及びヨーロッパから中国への輸入或いはアジア地域への輸出ハブを中国国内に設定する事が出来る為に、既存の船舶・航空輸送システムを過去のものにする事も可能である。こうなるとヨーロッパからアジア地域への輸送は中国の新輸送システムに大きく依存する事になり、中国の影響力は増してくる。
 その結果、現在注目されている北極海航路の価値は現状よりも低下する事になる。新輸送システムは完成すればロシアに知らせる様であるが、開発段階の現時点ではロシアにも教えていない。
 唯一の難点があるとすれば、中国が分割される時期までに新輸送システムの開発を完了出来るのかということである。

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