失われた香港の金融センター機能と無理に回復させた中国経済
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2020年6月30日23:00頃に施行された中国の「香港国家安全維持法(「国安法」)」によりイギリスから中国に香港が返還された時の国際公約「一国二制度」は消滅した。
中国共産党政府は単純に香港をコントロールしたかったのであろうが、「国安法」により香港から投資家連中が逃げ出し、アジアの金融センターとしての機能は失われてしまった。ここでもまた習近平は長老会から怒られているのである。本来であれば一帯一路が完成した後に香港を閉じるべきであったが、一帯一路完成前に閉じてしまった事による。
そして新型コロナウイルスの感染被害により主要都市の経済活動は半年ほど停止していたのであるが、ニュース等では中国の経済活動は復活し、輸出量も回復したと報道されている。
これは事実なのであろうか。潰れた経済は半年で回復することはない。本来は回復に3~5年かかるのである。つまり中国は意地を張り、香港の金融センター機能が失われた中で、無理矢理経済を回しているということである。このつけは必ず中国共産党政府に跳ね返ることになる。