米国連大使が台湾を訪問する背景
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現在の中国は科学技術でもトップに立っており、他国から諜報活動により入手した技術も多数あるが、それでも改良等を続けてドイツの技術を基にしたリニアモーター、アメリカが開発した空母用電磁カタパルト、量子分野、宇宙分野等で本家よりも能力を向上させている。
そしてアメリカはここ数年、国内の政治的な問題を解決することに焦点を当てて来たために科学技術の伸びは中国に比較し顕著では無い。更に大統領選挙を利用した国内反米勢力の炙り出しをしたことから新大統領が就任した以降もアメリカ国内では2~3カ月に渡るであろう内戦の発生が危惧されている。そのため国内を安定させることに努力を傾注する必要があり、海外にまで力を行使することが制限される時期でもある。また、地域的な包括的経済連携協定(RCEP)にアメリカは加盟していないために、実質的に中国が主導するRCEPとなり、加盟国に対するアメリカの影響力はこれまでよりも低下することになる。
既にドイツ、フランス、イタリアは組んで中国に接近しているため、この3国は中国と今以上にベッタリとした関係で経済活動を発展させる事になる。そうなるとアメリカが保持している世界に対する主導権は、現在、ユーラシア大陸に移りつつある。その事にアメリカ政府も気付いて悔しい思いをしているのである。そのため台湾との関係を今まで以上に重視する必要が出て来たのであり、米国連大使の台湾訪問目的は、台湾との関係強化とそれにより中国に対し揺さぶりを掛けることにある。