アラスカにおける米中会談はシナリオ通りの茶番劇
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2021年3月19日0600I過ぎ、アラスカ州アンカレジにおいてアメリカと中国の外交担当トップは初会談を開催した。会談冒頭から双方共に非難の応酬となり、両国の対立の激しさを示すものとなったと報道されているが、実態は違う。以前から述べている様にアメリカと中国は両国の支配層が仲が良く、会談内容とは全く逆である。
以前と比較すると現在は中国の力が増大し両国の力は拮抗している。その現状の中でこの会談はシナリオ通りに演出されたものである。その目的はアメリカは中国の脅威をアメリカ国内に向けてアピールし今後の対中国における政府決定に正当性を持たせたいとの思いがある。中国は国民に対しアメリカと会談で対等に渡り合っているとの印象付けであり、相互に同意した演出である。その他、中国の海洋進出も国内向けの演出であり、中国国内の不満を別な方向に目を向けるものである。その背景に中国は国内の民族問題に触れて欲しくないこと、アメリカは経済を回すために中国の資源を必要としている現状もあるため当分の間は本気でやり合う考えは持っていない。
この会談開始前にはホスト役の者が日本と韓国に来て事前に中国の脅威を宣伝しているのである。つまり、アメリカは軍事行動では日本、韓国、インドを対中国で引き込み自らは中国との貿易に専念しようとする動きである。これが今回の会談の実態である。
恐らく日本政府はこれらの宣伝に乗り対中国に備えた動きをして行くのであろう。熟々正確な情報を収集出来ない。収集してもそれを生かすことが出来ない日本である。