中国は崩壊に向けて導火線に火が着いた

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 以前、本ブログでTwitter、Facebook等はアメリカの最新兵器であると述べてきたが2021年現在、中国国内では、その最新兵器の成果が出て来ている。
 これまでの常識的な反政府活動はSNSで情報を発信し、相互に連携して圧倒的な人員を動員し政府を崩壊させてきた。カラー革命と呼ばれるオレンジ革命とか色の名前をつけられた反政府活動である。
 これらに関して中国政府は情報収集活動により十分な知識を保有し、インターネットにフィルターをかける等の手段でカラー革命に対する対策をして来たことで、中国内部の組織が国外組織と連携する事と国内情報は国外に漏れることは希であった。この方式は最近まで成果を上げて来た。
 しかし、現在の状況は我々が想像する先を行っている。人間の精神というか考え方そのものに影響が出ており、確かに中国政府が危惧する反政府活動の集会やデモをする組織は認められない。
 中国の若い世代に広がっているのは、どうでも良い。食べることさえ出来れば良い。という感じの無気力的な生き方とでも言うのか、人としての希望が無く、事業を成功させて金持ちに成りたいという古い世代とは全く違う人種とでも言える。国家の基本である人が崩壊し始めている。
 中国政府としても働かないという理由で逮捕・拘束する事も出来ず、全く有効な対策が打ち出せないでいる。そして、この様な考え方はSNSを通じて予想以上の速度で都市部から地方へ伝染している。これまで地方農村部の若者は豊かな生活を目指し都市部に出て働いていたが、現在は都市部に出る必要も無いし、農村部で食べて行ければ良いと言う考え方が主流になっている。
 これらが複合的に作用し、物を買わないために消費は落ち込み、都市部の工場では優秀な労働力を確保することにも影響が出始めている。結果として国家の経済は落ち込み国として必要な資金の調達が困難になり、政治に影響が出て来るのである。今の中国は人間の精神に影響を及ぼすSNSによって国家崩壊のための特殊な爆弾への導火線に火が着いている状態である。
 日本は、これをざまあ見ろと笑っている場合ではない。日本国内で電車、バス等の交通機関を利用する人々は若い世代であれば、ほぼ全員と言って良いほどスマホ等のネット端末を操作している。最近は年寄りでも自分は若いとアピールしたいのか若者と同じ様にスマホ等を操作している。いつ中国と同じ様な状況になってもおかしくないのである。
 恐らく、これまで人間を研究してきた欧米が打ち出した心理戦兵器としてのSNSの利用方法なのであろう。少し考えれば違うと分かるフェイクニュースでさえもリツイートにより一気に拡大し、事実のニュースであると信じる人が増えるのである。
 日本の政府は既に国民からの信頼を失っている状況であるが、これまで通りの方法で誤魔化し切り抜けられると思って居るのかもしれない。中国の国民と同じ様に日本の国民も無気力になる公算は高いと判断している。そうなれば最貧国に成るのは早い。
 ある目的を持った組織が当初、Twitterで発言し、別の役割を持った人々がそれぞれ賛成し、あるいは反対し炎上させ、別の人が似た様な発言をして「いいね」ボタンを押す回数が増えれば思想的な影響力を行使出来るのである。中には私はSNSからの影響は受けないと言う人も居るかもしれない。それは無理である。使う限りは影響を受けるのである。

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