中国の静かな革命
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2021年6月25日に掲載した「中国は崩壊に向けて導火線に火が着いた」の補足であるが、中国内部で起きている事象に対し、欧米は英語の頭文字を取ってサイレント○×△(不明)革命と呼んでいる様である。便宜上本ブログでは「サイレント革命」と呼称するが、大きく外れてはいないと思う。
この計画が動き出したのは、1989年6月4日北京市の天安門広場に民主化を求め集まったデモ隊へ解放軍が武力鎮圧をした天安門事件以降である。通常、欧米人が動き出すのは70~100年前であるが、この「サイレント革命」は未だ32年しか経過していない。
恐らくこれまでの計画とは違い、科学技術の発展と連携し緻密に計画し動かして来たと推測される。この計画とは別に同じ中国に対し経済発展を促すものも存在した。中国に毒薬を打ちながら一方では薬と栄養剤を打って来たのである。日本人では実行が不可能である事を欧米人は平気でやるのである。
資本主義へ仕向けるために欧米は中国に投資し、裏では電力を支えるためと核兵器を持たせるために原発用資材をアメリカのロックフェラーを使い密輸出し、経済が回る様にお膳立てをして最終的には米の収穫前に青田刈りをしているのである。
完全に欧米の配下に成り下がった日本に対して同様の事は起きないと誰が言えるだろうか? 彼等の歴史を見れば、自分達がして来た事は隠し、相手のやり方がこれまでの自分達と同じであっても強烈に批判し、時には武力まで使用して屈服させるのである。
日本が将来を見越して手を打つためには長期計画を作成可能な環境が必要である。それは現在の単年度予算制度を長期予算制度に変えなければならない。現在の体制では政治家も官僚も来年の事だけを重点に考え、将来に必要になる事を考えない為である。
日本は情報組織を作りましたと言うが、組織ではなく所属するに相応しい人物が国内に育たなければ全ては何を新たに作っても現在と同じままである。合わせて教育制度も全員平等という不平等な仕組みを変えて得意分野を伸ばす教育、社会人としてコミュニケーションが出来て活躍出来る人々を育てる教育、全般を考えるための教育も必要であり、学問知識だけでなく人物を育てる教育であって欲しいと思うこの頃である。
中国共産党の結党100周年記念式典が盛大に行われている。一方で、天災は続き又、欧米との緊張も高まる中で、人民服を着た習近平は毛沢東の再来の様であった。強国になった中国は何処を目指すのか、中華思想の中に、何を見るのか余りにも巨大化した国家は内部から崩れていくというのが歴史の常であったが、それに抗う様に人工知能の膨大な人的データベースにより反乱、反抗分子の芽を摘み取る事になる。台湾に対して統一を宣言し、何れ、日本にも牙を剥くことになろうかと捉えているが、そうなるかどうかは、中国共産党に取っては敵は外部では無く内部に有り、外敵からは守護は強固で有っても内側から崩されればどんな組織で有っても瓦解することになる。どんなに強い指導者で有っても命には限りが有り時空には節目が訪れる。日本に於いても敗戦後100年という節目迄に、再び立たなければこの国は護れないし、この国が無ければ世界は崩れていく。そういう使命を帯びた国なのだと再び認識出来る様になればこの国は変わっていく。情報化社会に於けるITの道具立ては前提としても、その情報を知識と為し智慧と成せるかという事でも有る。100年の計を持って新たな時代の創造に向かうという事を我々も考え実行しなくてはならないと捉えている。