外務省高官達が密かに持つ意識

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 日本政府発行のパスポートには、「日本国民である本旅券の所持人を通路故障なく旅行させ、かつ、同人に必要な保護扶助を与えられるよう、関係の諸官に要請する。」の文言と共に外務大臣の公印がある。
 しかし、在外公館に勤務する外務省職員は邦人の保護という観点は希薄の様である。特に今回のアフガニスタンの様に情勢が変化した場合には邦人を脱出させるよりも自らの脱出が先である。また、中国当局にスパイ容疑で逮捕されている邦人に関しても解放に向けた努力はしていない。
 これには彼等の意識が関係している。宮内庁の侍従職 侍従長、上皇職 上皇侍従長、式部職 式部官長は慣例的に外交官経験者が就いている。天皇陛下に最も近い部署であり、いつの間にか意識は日本国国家の為にというよりも天皇陛下の為にと成ってくるらしい。
 非公式な場で外交官経験者は「我々は天皇の名代として外交をしている。」と発言していた。確かに、天皇陛下は重要な案件以外の情報が必要な場合には外務省を通じて当該国へ情報の提供を依頼する場合もある。
 外務省ホームページには、外務省の任務「日本で 世界で この国の未来を支える」とあり、具体的には平和と安全の確保、日本の魅力の発信、経済の成長と繁栄、日本人の保護、日本文化の普及、国際協力とある。
 国益の追求という観点が抜けている様な感じを受け、平和と安全は分かるが、独立という単語がない。しかし、日本人の保護は確かに存在しているが、機能はしていない。
 外務省ホームページの文面は建前なのであろう。

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