タリバンは中国の要請に応じて東トルキスタン運動を抑える動きに出るのか
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2021年10月25日、中国の王毅外相はカタールでタリバンの暫定政権のバラダル副首相代行と会談した。その中で王毅外相は隣接する新疆ウイグル自治区の独立を主張する東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)の分離独立を主張するイスラーム過激派組織を含むすべてのテロ組織と一線を画すことなどを求めた。
これに対してバラダル副首相代行は中国の支援に謝意を示すとともに「いかなる人物や勢力も中国に危害を加えることを許さない」と応じている。
26日、王毅外相はタリバン暫定政権のムッタキ外相代行とも会談し、約6億8000万円の薬品・食料等の支援を約束している。
アフガニスタンにおいては、タリバンもイスラム国等の過激組織を抑える事が出来ず、国内の反タリバンの部族もコントロール出来ていない状況で東トルキスタン独立運動に参加しているウイグル人、カザフ人、キルギス人等のイスラム過激派組織を抑える行動をするのかという事が要点である。
こちらの情報では、タリバンは約束を守れば中国からの支援を受ける事が出来ると判断している為に東トルキスタン独立運動を抑える動きに出るということである。
そしてカギは中国がどれだけの金をタリバンに流せるかという事である。大量の資金が流れると、タリバンに反発する部族も、タリバンから金が流れる事で温和しくなるのである。中途半端な金を流しても反発する部族は抑える事が不可能となる。
既にタリバンには金も武器も流れている。中国も武器商人が動いている為である。欧米が支援するアフガニスタン国内の部族にも武器商人を通じて金が流れている為にタリバンは反発する部族を抑える事は容易ではない。ここに、中国がどれだけの金をタリバンに流せるかという事が重要であると言った事の理由がある。