中国が希少金属アンチモンを輸出規制するのはアメリカが次の紛争等に向けた兵器を生産出来なくするためなのか
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2024年8月15日、中国は「国家安全保障を理由にアンチモンの出荷の制限をする。この措置は9月15日に発効する。」と発表した。
中国のアンチモン埋蔵量は64万トンで世界の総埋蔵量の30%を占め、ロシアが35万トン・16%、ボリビアの31万トン・14%である。
アンチモンは、赤外線ミサイル、核兵器、暗視ゴーグルなどの軍事機器及び弾丸や戦車の硬化剤として使用される。また民生品では赤外線ツール、高性能通信機器、合金製品、次世代半導体製造にも必要である。
アメリカは兵器の在庫がある限り、直ちに兵器生産に影響する事はないが、長期にわたる輸出規制がされれば、中国との交渉を開始する必要に迫られる。
イスラエルとイランの戦争が始まった場合、アメリカの兵器が大量に使用される地域は中東であり、イスラエルと中東に展開するアメリカ軍へ大量に供給される事になる。
中国のアンチモン輸出規制はアメリカの兵器生産に制限を与え、イスラエルとイランの戦争を見据え、その後の台湾紛争を回避する狙いがあるのか?