マクロン大統領がNATO東京事務所の開設に反対する理由は何か?

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 2023年6月6日、フィナンシャル・タイムズはマクロン大統領は東京事務所の設置が「NATOの活動範囲を拡大すれば、我々は大きな過ちを犯すことになる。」として、反対している。
 フランスの高官は「NATOの範囲は北大西洋に限定されている。ウクライナ戦争で、中国に対してロシアへ武器を供与しないよう頼んでいるとき(東京事務所の設置計画は)欧州の信頼性を傷つける。」と同紙にコメントしたと報じた。

 この発言を受けて中国は喜び、環球時報英語版であるグローバル・タイムズは、「マクロンのNATO東京事務所計画に対する懸念は、同盟がアジアに広がるのを懸念する他のメンバー国の声を代弁している。」と報じている。

 日本のジャーナリストと称する者達は「NATOは東京に拠点を設け、インド太平洋地域の安全保障協力を広げる狙いがあった。マクロン大統領は中国との関係悪化を懸念したとみられる。」、「世界的な国際情勢を考えて欲しい。」等の発言をしているが、このフランスの動きは中国に対する配慮が根本にあるのだろうか?