NATO対ロシアの闘い及びポーランドは第2のウクライナとして動かされるのか

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 NATO対ロシアの経済的な闘いは以下の通りである。
 2024年6月25日、EU外交理事会はロシア資産の凍結から得た利益を欧州平和ファシリティを通じてウクライナに提供すると発表した。
 7月中に約14億ユーロ、年末までに更に10億ユーロが利用可能になり、防空、弾薬、ウクライナ産業の支援という3つの目的に沿ってウクライナに割り当てられると述べた。

 EUの発表に対し2024年7月10日、ロシアは緊密な同盟関係にあるサウジアラビアを通じてG7加盟国に対し「ロシア資産を差し押さえれば欧州国債を大規模に売却する。」とと非公式に脅迫した。
 G7は完全差し押さえを含む大胆な選択肢を検討するようにイギリスとアメリカから圧力をかけられたにもかかわらず、最終的には利益を受け取り、資産自体は当面は手つかずのままにして置くことで合意した。
 軍事対応についてはこれまで述べた通りである。

 現在、NATOが必死でウクライナを支援しているがウクライナ紛争は領土奪還にはほど遠くロシア地上軍が主要地点を逐次押さえている。このままではウクライナが機能しなくなる日も近い様な気がする。
 では、ロシアと戦う役割はポーランドが受け持つのであろうか?
 NATOはポーランドが第2のウクライナの役割を果たし、ロシアとの戦いに投入するために準備を進めている様に見える。
 2024年7月11日、ポーランド国軍参謀総長は「ポーランドは全面紛争に備えて兵士を準備しなければならない。」と宣言し、2023年末での軍兵力は約19万人であったが数年以内に軍兵力を30万人に増やす計画に着手した。

 ロシアはレッドラインまでは我慢すると思われるが、今後のNATO対ロシアの動きはポーランドを含めてどの様なものになるのだろうか?