タイで反国王・首相デモが激化している背景
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タイのワチラロンコン国王(68)は女性関係で問題が多い様である。2020年3月には新型コロナウィルス感染から逃れるとの名目で、愛人20人と側近数百人を伴いドイツ南部バイエルンのアルプスを一望できるホテルで過ごし5月の戴冠1周年の祝賀行事も欠席した。1年の大半をドイツで過ごし、ドイツからタイを統治しているため、学生らによる首相退陣や国王批判の反政府デモが激化し戒厳令の可能性も出て来た。
タイで王室批判が噴出するのは前代未聞で、不敬罪により最長15年の禁固刑に処せられるが、学生たちは国王の権限を制限し王室改革をするよう主張している。
もっともらしい理由と報道であるが、背後ではタイ在住の華僑と中国が工作を仕掛けているのである。昨日の本ブログ記事で述べた中国の対外工作の1つがタイなのである。この工作についてイギリス、イスラエル、ロシアは既に情報を把握している様である。
タイでは今年も2020年 2 月24日~ 3月6日の間、米軍とタイ王国陸軍が主催する「コブラゴールド2020」演習が行われたが、インド太平洋を管轄する米軍だけでなく訓練にはインドネシア、日本、マレーシア、シンガポール、韓国が参加した。まさに「海のシルクロード」を圧迫可能な国々である。主要地域内の他国軍も含めて29ヵ国、9,600 人以上の兵士が参加した過去最大規模の演習であった。この演習には中国も参加したが人道的市民援助訓練であった。
タイの隣には、「海のシルクロード」の要所を占めるミャンマーのチャウピュー港が存在し、ベンガル湾マラッカ海峡を経由せず中国内陸部とインド洋を結ぶルートが存在する。中国としてはこのルートを圧迫できるアメリカと協調する現在のタイは邪魔なのである。