イランの対艦弾道ミサイル技術
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2021年01月16日(現地時)、FoxNewsによるとイラン軍が発射した長距離弾頭ミサイルのうち1発はインド洋を航行していた商船から36キロの距離に落下し、2発の弾道ミサイルが米空母「ニミッツ」から160キロの距離で爆発した。イスラム革命防衛隊は数種類の長距離弾道ミサイルを発射し、インド洋の北部に設置していた1800キロの距離にある目標物の破壊に成功したという。
ここで注目すべき点は、イランはミサイルを独自に開発していることである。彼等はユダヤ系の学者と同じくらいに頭が良く、核開発も独自である。対艦弾道ミサイルと言えば中国のDF26B、DF21Dが有名であるが、皆さんは、もしかすると中国とイランはミサイル技術を相互に融通しあっているかも知れないと思うであろうが、両国はミサイルの技術提携はしていない。なぜかと言えば、共同でミサイルを開発すれば必ず西側の情報網に察知され、どちらも国際的に叩かれる為である。そのためイランは独自に技術を開発し進化・発展させるのである。今後はミサイルの長射程化と誘導精度を向上させてくると思われる。
イランにそれ程の技術はあるのかと思うであろうが、思い出して貰いたい。2012年12月4日(現地時)革命防衛隊海軍部がペルシャ湾の領海上空で情報収集活動をしていた米国の無人機「スキャンイーグル」をほぼ無傷で捕獲したことを、捕獲するだけの技術を既に開発し持っていたのである。
話はそれるが、共産主義国家でもないイランに何故核を保有させないのかという部分に興味がある。以前には、日本が核を保有したくても絶対に持たせないという話があったと思うが、新参者には核を持たせないと言う核保有国間の取り決めがある為なのであろうか?それとも過去に十字軍がイスラム教国と戦った記憶がある為なのであろうか?両方なのかもしれない。また、IAEAが核査察で入るが、報道される写真は必ず古い物である。何故、最新の写真を出さないのであろうか?まあ何か意味があるのであろう。
このため核を保有したい国はドサクサに紛れて力尽くで開発し、装備するしかないという事に行き着く。今後も核未保有国が、密かに核を装備をするための努力は継続する事は明らかである。しかし核兵器の効果は抑止力であり、そのためには核実験をして保有していると言う事を世間に公表しなければならない。そこで抑止力の効果が発揮されるのである。逆に言えば、TNT火薬十数トンに放射性物質を混ぜて地下で爆発させれば、核特有の地震波形と放射能が空中から検出されて核実験をしたと言う事にもなる。