北朝鮮が韓国との間で遮断していた通信連絡線の再開は独自の判断ではない
Views: 8
2021年7月27日1000、韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は昨年6月から途絶えていた 通信連絡線を再開させた。これまで両首脳は4月以降に複数回、個人的な手紙のやり取りを交わしていたという。
ここに至るまでの経緯は、金正恩とトランプ米大統領(当時)の2回目の会談が決裂し、南北首脳会談が失敗に終わり関係が悪化すると、北朝鮮は南北軍事境界線沿いの開城の南北共同連絡事務所を爆破した。連絡事務所は南北が2018年の首脳会談後、緊張緩和を目的に双方が連絡を取れるよう設置していた。
通信連絡線再開の動きは朝鮮半島の統一に向けた準備であるが、北朝鮮が独自に判断して韓国との関係改善に動いた訳ではない。
この 通信ホットライン再開の指示を出したのは、朝鮮半島の統一と東日本に主導権を持つ指示役の中国である。北朝鮮は勿論この事を理解している。だからこそ個人的な手紙のやり取りが成されたのである。そうでなければ韓国からの手紙は無視されて終わっていた。
また、韓国も立ち位置をアメリカと中国の両方に置いているため当然、北朝鮮に関する事は中国の指示に従うのである。日本に対してアメリカの言う事を聞くのは韓国自身も世界の中で良い地位を得るために生き残りを掛けた狭い範囲内での独自動きなのである。日本はアメリカ一辺倒であるため、中国とロシアとも独自に協力する選択肢がない為に、アメリカのハシゴを外されれば動けなくなる事を理解していない。
全ての事象はリンクしているために単一の動きでは無いと言う事を理解して貰えれば、今後、世界はどの様な方向に進んでいるのかが見えてくると思う。