ノーベル賞を受賞する国と受賞しない国はどちらが将来発展するのか
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2021年10月5日、スウェーデン王立科学アカデミーはノーベル物理学賞を米国のプリンストン大学気象及び海洋科学部の眞鍋淑郎博士とドイツのマックス・プランク気象学研究所のクラウス ハッセルマン博士に、原子スケールから天体スケールまでの物理系における無秩序と揺らぎの関連の発見に関する業績により、イタリアのローマ・ラ・サピエンツァ大学のジョルジョ パリージ博士に授与すると発表した。
その後、ヨーロッパの人々から「なぜ、中国人からノーベル賞が出ないのか。」と言う事が話題となった。もちろん彼等は支配層に貢献しなければノーベル賞は授与されない事は分かっている。(参照:「ノーベル賞は支配層に貢献した結果である 」)
中国と日本の違いは、アメリカの大学等で研究する日本人学者は基礎研究の資料等は全て大学等に提供している。しかし、アメリカの大学等で研究する中国の学者は研究の区切りがつくと中国に呼び戻される。この時に基礎研究資料等は全て持ち帰り、アメリカの大学等に提供する事はない。
これに関してもヨーロッパの人々は「中国は今まで以上に、知識と技術を蓄積して科学技術の分野で大きく発展し、経済をリードする事になるだろう。」と予測している。
確かに空母用の電磁カタパルトだけを見ても中国製の方がアメリカ製よりも優れていると言われている。
中国の科学技術が発展する事に気付いたフランスは急速に中国へ接近を図り、ヨーロッパからシルクロード沿いの国家をフランスの影響下に置こうとしたが、既にアフガニスタンが押さえられているためにシルクロード沿いからのアプローチは不可能であった。
しかし、中国と組む事が自国の利益に繋がると判断したフランスは別の方式を模索している。
これまで日本人のノーベル賞の数が多いのは、中国人よりも能力的に優れている為ではない。基礎研究の成果を献上したか、しないかの違いである。