ウクライナを巡るロシアの対応は侵攻準備なのか(現在の状況)
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2021年12月31日、アメリカのバイデン大統領とロシアのプーチン大統領は、緊迫するウクライナ情勢についてロシア側の要請による電話会談を行った。
アメリカ大統領報道官は声明で「バイデン大統領は、ロシアがさらにウクライナに侵攻すれば、経済制裁と共にアメリカは同盟・友好国と共にロシアに対し断固たる対応を取ると表明した。」
ロシアはインタファクス通信を通じて、プーチン大統領はバイデン大統領に対し、欧米が前例のない制裁を科せば、「欧米との関係は完全に崩壊するおそれがある。」との警告を発している。
ニュース報道を見る限りでは、ロシアが悪者である。これは主要メディアのニュース供給元が西側で占められている為である。ニュース報道を見て現在の情勢を判断する人々は9割9分9厘がロシアが悪者であると認識することになる。
では、実際のところロシアはどうなのか。プーチン大統領は「絶対に欧米よりも先にウクライナへの侵攻はしない。」という方針である。先に侵攻すれば欧米のマスコミを通じてロシアが完全に悪者になる為である。
しかし、欧米がウクライナに侵攻すればロシアは完全にウクライナを占領するまでは、戦闘を継続する事になる。軍事兵器の進歩は以前と違いアメリカを抜き去っている事で戦闘は有利になると見ている。それでも、完全に勝利する為に弾道ミサイル部隊を始めとして大量の部隊を準備し集結させている。
そしてプーチン大統領は「ウクライナを巡るロシアの対応は侵攻準備なのか(歴史背景)」で述べた様に欧米のやり方を知っている為に、それに対処する動きである。
欧米はどうなのか。ここで少しイギリスのブレグジットに触れるが、なぜイギリスはEUを抜けたかという理由は、表向き「EUのルールに縛られたくない、自分たちのことは自分たちで決めたい。」という事が掲げられているが、全く違う。
今後、EUに属していても経済的な発展は全く望めないことが大きな理由である。だからこそイギリスは金儲けをする為にアジアに進出して来ているのである。ここを見誤ると全てが狂ってくることになる。
では、イギリスの抜けたEUとしては、ここで1発戦争を仕掛けなければ経済的に立ち行かなくなるのは確実である為に、必死で戦争に向けてロシアを挑発しているのである。
基本的に欧米のやり方は、過去に行った事を時間と場所を変えての焼き直しである。その時期的なものは以前40年前後であったが最近では20年を切る様な動きである。
中国はロシアをバックアップする態勢を整えており、EU或いは欧米がウクライナに侵攻すれば動く手筈は整っている。
しかし、中国の内部にも欧米の協力者が存在している。
台湾はアメリカ軍がレーダーサイトに駐留し、アメリカの支援を受けているが、台湾にも欧米の協力者と中国の協力者が存在している。今回は、どちらの勢力が協力者を自由に動かせるかという事が重要となる。
また、今回のプーチン大統領の「欧米との関係は完全に崩壊するおそれがある。」との発言は台湾とリンクしているとの意味である。
アメリカは戦争をする為には国民が一つに纏まる必要がある。しかし現在、アメリカ国内の勢力は二分している。バイデンは大統領として、これを一つに纏める事が出来るかと言うと難しいものがある。彼がこれを認識しているのかが重要となる。
アメリカは第二次世界大戦に参戦する為に真珠湾攻撃で国民が纏まり、ベトナム戦争を開始する為にトンキン湾事件で国民が纏まり、対テロ戦争をする為に9.11で国民が纏まった。
今回は纏まる為の口実が無いのである。その時はこれまでの様に自作自演で纏まる為の切っ掛けを作る事になるかも知れない。
しかし、アメリカ国内にはトランプ政権時代の親ロシア派が存在しており、その勢力はロシア攻撃に反対する動きをする。
アメリカ経済に関連する動きでは、イーロン・マスクがテスラ株を売却して約1兆円を手にしている。これは近い将来の国際情勢を見極めた上での行動である。単なる課税の動きに対する処置ではない。恐らくこの金はゴールドに変わるはずである。
つまり、経済を見る為には経済だけを見ていても何も分からない。裏に流れる情報を知る必要があると言う事である。
以降は、ウクライナを巡るロシアの対応は侵攻準備なのか(将来の動向)について書きたいと思う。