南鳥島の海底には年間国内消費量の数百年分に相当するレアアースが確認され、採掘に日本政府が動き出すが単純におめでたい話ではない

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 2022年10月31日の読売新聞によると日本政府は、南鳥島沖の水深6000メートルの海底で確認されているレアアース泥の採掘に乗り出し来年度に採掘法の確立に向けた技術開発に着手し、5年以内の試掘を目指すと複数の政府関係者が明らかにした。
 レアアース泥は、レアアースを豊富に含む泥で、12年に同島沖の排他的経済水域(EEZ)の海底でも確認された。同島沖の埋蔵量は国内消費量の数百年分相当と推計され、2022年度第2次補正予算案にも、関連経費を盛り込む予定である。

 以前に述べた通りに、海底資源の採掘にはヨーロッパの某国の許可を受けなければならないが、日本政府は南鳥島沖の採掘許可を得た様である。

 日本政府は28年度以降は民間企業が参入できる環境を整えたい考えであるが、今回は、南鳥島沖のレアアース泥採掘が日本政府の望む形で進んでいくのかについて述べる。