処理水の海洋放出に伴う国内外の動向

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 2023年8月24日、東京電力は政府の方針に基づき、トリチウム以外の放射性物質を国の定めた基準以下の濃度に薄め、トリチウムも安全基準の1/300〜400近くまで希釈して海への放出を開始した。この海洋への放出は30年以上続く事になる。

 日本政府は、処理水の海洋放出は国際的な安全基準に合致し、人や環境への影響は無視できる程度だとIAEAの報告書を根拠にしているが、海外の原発が海へ放出しているのは冷却水であり、日本はデブリと触れた汚染水を処理したもので全く違うのである。

 特に日本政府が言う様に処理水放出に問題が無ければ数値を公表すべきであるが、「問題が無い。」としか言っていない。これではウソを言っていると思われても仕方がない。
 更に問題と思われるのは、国産水産物を学校給食向けに活用する。自衛隊員向けに提供する案も出されている。それでも国産水産物を子供達の学校給食へ提供するのは止めるべきだと考える。
 東京電力は25日、福島第1原発の処理水を放出した海域のトリチウム濃度が、測定した10カ所とも検出限界値(1リットル当たり10ベクレル程度)を下回ったと発表している。

 次いで、処理水放出以降の国内における中国の動向及び将来の影響について述べる。