明けましておめでとうございます。     無料記事 熊が人里に出没し、被害が増加している事が示すもの

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 2024年も熊が人里に出没し人に危害を加えたと言うニュースが多い年であった。
 学者は、熊が人里に下りて来るのは、夏の猛暑で山地で餌となる木の実が不作のために餌を求めているからだと言っている。

 地方の山間部に住む人々は別の理由を言っている。

 昔は、林業が成り立っており、所有する山林の手入れをするために山に入って仕事をしていたが、輸入木材が主流を占めるにしたがい地元の人は山に入らなくなった。

 昔は山仕事で熊と遭遇しても、熊の方が逃げていた。
 つまり、人と熊の生活する境界が存在し、熊の方も境界を学習していたと思われる。
 人が山に入らなくなった事から、熊も人との境界を認識できなくなり、人里に下りてきているのが本当の理由であると言っている。

 では、再び山で仕事をすれば良いでは無いかと思うかも知れないが、地元から若い人は都会に出て行き、残されたのは老人達である。もう山仕事が出来る状況に無いのである。
 更に、2020年からの、ある医療的な処置で、ここ2~3年は亡くなる老人が急激に増加して過疎化が加速している。

 ますます熊は、人が住む町、都市の外縁部まで出没している。
 月の輪熊が移動する最大距離は1日で、雄が約70km、雌で約40km、ヒグマは80kmと言われている。
 人を恐れなくなった熊はやがて関東圏に出没する可能性がある。

 生活環境を破壊した根本的な原因は、グローバル化を推進した者達であると個人的に思っている。
 効率化を突き詰めていくと競争力の無い地方の産業から潰れていく。産業の無い地方は若者の流出で地方は過疎化が進んで行く。

 更に、米の値段が倍以上になり、収入の少ない地方に住む人々は経済的打撃を受けて弱っていく。そして若者が都会に出て行く悪循環である。

 大晦日の夕方に地方のスーパーを覗いてみると店側が売れると見込んで陳列した品は20%の値下げをしても誰も買っていなかった。
 それだけ生活が苦しくなっている事が理解できる。それでも、グローバル化を進めて来た日本の政治家は何も対策を打つ事が出来ないのである。

 空き家が増えた地方都市には移民が増加している。
 コロナウィルスの蔓延した期間の分だけ、東日本統治も遅れている様である。

 日本だけではなく世界を見ると、牧場の古い柵が取り払われ、新たな柵が別の場所に設置されつつある。

 そう言う次期なのであろうと思う。
 
 

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