監視社会へと突き進む世界と日本

 これまで監視社会と言えば、共産主義国家が主な国であったことはその通りであるが、自由主義と言われる国家も以前から国民を監視し続けてきた。そして自由主義、民主主義と言われた国家も更なる監視手段を増やし独裁国家に変貌しつつある。それでも欧米の監視社会はまだ完璧ではなく、日本は先進国でも監視社会の面では遅れを取っている。
 アメリカは本質的に軍事国家であるため軍、情報機関により監視手段、技術等を発展させてきた。特にアメリカは第二次大戦以降、日本には当時のソ連、中国と東欧に対する監視のため沖縄県楚辺通信所、青森県姉沼通信所が存在していた。現在は電子技術の発展により象の檻と呼ばれる巨大な通信施設は不要となった。日本は警察国家であるため警察が主体で監視手段等を発展させてきた。ところが、この監視システムは国民に向けて稼働し始めている。
 日本の監視システムにはどの様な物があるのかを述べていくことにする。
 ① 先ずはNシステムという車両監視のための複数のカメラが主に高速道路と国道に、県道等の抜け道には小さなNシステムカメラが電柱に設置されている。私自身も現役の頃はNシステムで活動状況の一部を監視されていた。国内の他情報機関の動きを見ることによりヒントになる情報が得られるためか、嫌がらせのためである。これは車番を常に撮影しているため登録された車番は通過と同時に通報できる能力を有しているからである。
 ② 次いで、街中に設置されている防犯カメラと呼ばれている物であるが、公的機関が設置している物はプログラムが優秀で、初めての人物でも顔を認識してデータベースを更新し蓄積していくのである。だからこの人物はいつもこの通りを何時頃通り、○○を経由し△△まで移動している等が把握される。
 ③ デジタル機器、今のスマートフォンはGPS機能がついている。OFFにしても現在地の誤差はGPSよりも大きくなるが電波の三点監査で位置は特定されるのである。初期の安いスマートフォンはGPSが無かったが自分で位置測定を試したところ、ほぼ正確な位置を示していた。マイクとカメラもリモートで操作され、通常の会話も取られることになる。電源を切っておけば大丈夫とは言えず、これもリモートで電源が切れている状態に見せかけて電源を入れマイクのみ起動させることもできるのである。だからかもしれないが電池パックは現在普通には取り外せない仕様になっている。
 ④ Facebookを利用している方も多いと思うが、実在の人物が架空の人物になりすまし、お友達申請をして、これを許可すると、お友達と思っている人物に発言を漏らしていることになる。Twitterで発言している人の発言内容を監視目的を持った人物は監視しているのである。
 ⑤ LINEは韓国の国家情報院が途中の通信を見ている。現在、ファイブ・アイズと呼ばれるアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドという英語圏5ヶ国が秘密通信情報を共有しているが、2020年1月26日、これに日本、韓国、フランスとの連携を図ると発表したことからLINEでも特異な書き込みは8カ国で情報共有される公算が高くなる。
 ⑥ 携帯、スマホからの通話監視はアメリカのNSAはもちろんであるが、日本の警察も可能なのである。
 ⑦ パソコンを所有する人物を監視するには内部データを抜き取る手法が存在する。「いや自分は重要な書類を作る時には、インターネットに接続しないスタンドアローンのPCを使うので大丈夫」と思っている人は注意すべきである。近くに電波を出す機器があればインターネットに接続していなくてもリモートでPCにアクセスされてデータを抜かれるのである。また宇宙空間には利用目的が秘匿された人工衛星も多数飛んでいるのである。
 ⑧ 実はマイナンバーも監視のためで、世帯主を始めとする家族構成、銀行口座等の利用状況が全て分かるシステムである。
 ⑨ 最後は、直接人が監視するもので、近くの人に監視と情報の提供を依頼する場合と直接本人を監視したり尾行する方式である。都市部は監視カメラ等の最新機器が運用されるが、地方の田舎は何も依頼しなくても住民から通報されるのである。これが戦時中、「何が怖かったかというとお隣さんから見られているのが怖かった」という発言に繋がるのである。「私は何も悪いことをしていないため監視される事はないと思います」と言う人も居るが、これから監視対象となるのは国民全てなのである。 

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