新型コロナウイルスの感染拡大はこれからである
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2020年春の感染拡大時よりも全国的に感染者数が増加しているが、政府は「現時点で緊急事態宣言を再発出して、経済活動を全面的に縮小させる状況ではない」、「緊急事態宣言を出した4月の状況とは異なっている」(新たな感染は20代など若い世代が多く、60歳以上の感染者や重症者が少ない)と発言し、「GoToキャンペーン」は、専門家の意見を聞きながら適切に対応するとの考えである。
本来は、新型コロナウイルスの感染を押さえ込み、次いで経済対策をとるのが正道であると思うが、毎度のことながら中途半端な政策である。各省庁にも危機管理担当部署があるはずだが機能はしていない。新型コロナウイルス対策と経済活動は相反する作用を持ち、経済活動を優先すれば感染者は増加し、感染者減少を優先すれば経済活動は縮小する。どちらを優先しても最終的には経済活動は縮小することになる。経済再生担当大臣が新型コロナ対策担当大臣をしているのでは官邸の意向を受け経済を優先するのは当然であろう。
新型コロナウイルスの感染拡大はこれからである。今回の政策のツケは秋に払うことになる。今はまだ1種類目のウィルスで感染時の症状は全体的には軽く済んでいる。
しかし、晩秋~初冬にかけて2種類目の新型コロナウイルスの感染が始まることになるが、次は症状が現在のウィルスよりも重くなる。2種類目のウィルスも同じ様に変異するのである。そしてインフルエンザが流行すれば相乗効果で2波目の感染は春とは比較にならないほど爆発的に増加する。
「GoToキャンペーン」と再度の「マスクの配布」を止めて直接国民に金を交付すれば、途中で企業に金を中抜きされることもなく有効に使うことになるはずだが、与野党の政治屋連中は企業からのキックバックを当てにして自分の利益だけを考えている。政策が失敗しても自分で責任は取らずに下の者に被せるのであろう。国民は自分で考えて行動しなければならない時代となっている。