自衛隊内部と企業内部にＳ（スパイ）を獲得した中国の手法は情報機関関係者が想定するものとは違う

　これまで左翼勢力が組織内部に活動家を植え付ける為の準備として、勉強会、集会等で要員をオルグ（勧誘して構成員にすること）により組織の拡大と対抗する組織に要員を潜り込ませたり、対抗組織の要員を取込んできた。
　昭和から平成初期にかけて、組織を守る為に治安機関等は左翼思想を持っているか否かを重視してきた。しかし、２０００年頃から開始された中国の手法は全く異質のものであり、自衛隊内部と大手企業内部に多くのＳを獲得し、内部情報を入手して中国の国益の為に利用してきた。
　しかし、未だに日本国内の警察、公安調査庁、自衛隊等の治安機関は昔ながらのやり方である為に内部のＳを把握する事は不可能であった。この様な事を耳に入れても自衛隊の上級幹部、企業経営者等は信じないのである。自分が知らない事は存在しないとの考えが染みついている。具体的な中国の自衛隊内部と企業内部のＳ獲得について述べていく。