3期目に入る習近平の新体制は台湾紛争を仕掛けて武力統一をするか

 2022年10月22日、中国共産党大会の閉幕式で、胡錦濤前総書記は会場の係員に席を立つよう求められ、当初離れたがらない態度であったが、腕をつかまれて退席する姿が報道された。本来であればこの様な事はカメラが切り替わり国外への報道には流れない筈である。当初からカメラが向いていた事は習近平が盤石の体制を手にしたとアピールするための演出である。

 10月19日、米シンクタンクの講演において米海軍作戦部長は「早ければ今年中に台湾周辺の紛争がエスカレートする可能性は否定していない。アジア太平洋地域の米軍艦船は戦闘準備を整えておくべきだ。」との警告とも取れる発言をしている。昨年、米インド太平洋軍司令官が「2027年までに中国が台湾に侵攻する恐れがある。」との発言した事へのコメントを求められた作戦部長は「中国は過去20年間、やると言ったことは何でも、想定より早く実現してきた。」、「(中国による台湾侵攻が)22年や、23年の可能性も排除はできない」との考えを示した。

 それでは、習近平の新体制はアメリカが主張する通りに台湾を武力統一するのかについて述べていく。

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