なぜウクライナ紛争が膠着状態となる事をアメリカとロシアは望んでいるのか

 2023年8月、日本のマスコミは「ロシアは戦況の打開を図るための有効な手立てを示せず手詰まり感を露呈している。」と報じているが正しい情報なのか?

 ドイツ紙ビルトは「ロシア軍の戦略は、ウクライナ軍の装甲車両をできるだけ多く破壊することである。」と報じている。
 また「ウクライナ軍はスタロマヨスク村の戦いだけで、NATO諸国から提供された23台の地雷防護装甲車両を含む31台の軍事装備を失った」、「このような巨額の装備品の損失により、ウクライナ軍の指揮は間もなく守勢に回らざるを得なくなるだろう。」と結論付けている。
 ウクライナは今後も武器・弾薬の支援を受けるためには攻勢で少しの勝利を手にしなければならない立場にある。しかしながら西側の戦車・装甲車を装備したウクライナ軍は攻勢に出てロシア陣地を占領するあと少しの段階で戦略予備の部隊まで投入したが撃退されている。
 ウクライナ軍はスタロマヨスク村の戦いウクライナ人7000人が損失を受けたとしている。
 そして戦闘の開始時には35〜40歳の兵士が降伏したが、現在は46〜52歳の兵士が降伏しており、年齢が上がっている。今後、更に動員令を出した場合にはウクライナ男性のほぼ大部分が高齢のウクライナ兵士としてロシア軍と戦う事になる。

 アメリカ国内でもウクライナへの武器支援は、自国の備蓄確保のためにもウクライナへの武器供給は厳しいという意見が出始めている。

 アメリカもロシアもウクライナ紛争が膠着状態を望む理由について述べる。

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