パレスチナが窮地に立たされるとイランは本格的に腰を上げる事になるが、此処でボタンの掛け違えが発生すると大戦勃発は止めようがなくなる

 2023年10月23日現在の状況では、イスラエル国防軍はパレスチナの瓦礫を片付けながら戦車主体の作戦に入る予定であり海空からの支援も予定されている。
 傭兵もイスラエルの作戦部隊に相当数混入させており、どうしてもガザに侵攻したい様である。
 またイスラエル国防軍は、レバノンとの国境にも大規模な部隊を展開させておりヒズボラ戦闘員の紛争への参入を警戒している。
 イスラエルはハマスの最も背後にロシアがいると確信している。このためイスラエルのICBMもIRBMも戦闘態勢に入っている。

 イランはイスラエルに対し「ガザでの攻撃が続けば介入せざるを得ない」と警告を続けている。
 20日夜には、イラン国営テレビが抵抗枢軸のメンバーに対し、イスラエルの作戦が止められない場合は全方位からイスラエルを攻撃するよう呼び掛けた。
 イランの機甲師団は南西部地域で移動が認められ、弾道ミサイル部隊の移動も認められている。
 イラン外相は声明で 「イスラエルがさらなる戦線に直面する可能性がある」と繰り返している。

 カタールはイスラエルがガザに侵攻すれば世界への石油供給量を削減すると警告している。

 ロシアは、キンジャールを搭載したMIG-31を黒海上空に24時間滞空させ、9月2日には極超音速滑空体弾頭を搭載する第5世代大陸間弾道ミサイル(サルマト)の運用開始を公表している。

 中国の王毅外相は「イスラエルの行動は自衛の範囲を超えており、イスラエル政府はガザ人に対する集団的懲罰をやめるべきだ。」と発言し表向き特に注目する動きは見られない。

 イスラエルのバックに付いているアメリカは必死に支援を実施する。支援しなければ怒られるため武器・弾薬もミサイル防衛システム「THAAD」までも投入し、更に空母も増強する。

 日本政府は特に対応しているようにも見えない。物価高に対する期限付きでの減税を春まで実施すると首相は言っているが、おめでたいかぎりである。イスラエル・ハマス戦争の影響で更に物価高が進むとは考えないのであろうか。

 イランの参戦はなぜ大戦規模に拡大するのか?
 大国であるアメリカとロシアは戦況をどう見ているのか?
 日本の被害はどの様なものか?
 イスラエルがこの戦争に勝たなければならない理由等について述べる。

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