ロシアは着々と地中海に影響力を拡大して南ヨーロッパにも影響力を行使する事になるが西側の対処はどうなるのか

 昨年(2022年)9月27日、リビア東部を実効支配する軍事組織「リビア国民軍(LNA)」のハリファ・ハフタル元帥はモスクワを訪問したが、その際にプーチン大統領と防衛合意に達し、今後はロシア・リビア防衛協定を締結する予定となっている。
 そうなるとリビアにはロシア海軍基地が建設される事になる。
 更に2023年11月3日、アルジェリア議会はアブデルマジド・テブン大統領に対し、ガザ支援として紛争に参戦することを満場一致で正式に承認した。

 イスラエル・ハマス戦争はまだ終わりが見えないために、今後はロシア、リビア国民軍、アルジェリアは連携して南地中海に大きな影響力を行使し、その気になれば地中海と大西洋を出入りする船舶航路を閉鎖する事も可能となる。
 
 ソ連時代からアメリカは地中海からロシア(ソ連)を締出す事が戦略であったが、これからその戦略は崩れる事になる。
 ロシアに南地中海と大西洋との出入りをコントロールされた場合に西側はどの様に対処するのか?

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