なぜNATOは全面的にロシアと戦わなければならないのか

 西側の動き
 2024年1月にはウクライナは西側からの支援が途絶えて敗北するだろうとの見方が西側各国でも出始めていた。しかし、2024年1月13日フランスの新外相ステファン・セズルネは「パリはロシア侵略者との戦いにおいてウクライナを支援し続ける。」と約束した。
 その後、2月に入りフランスのマクロン大統領は「ウクライナへ地上部隊派遣は排除されるべきでない。」と発言し、3月13日フランス議会はウクライナとの二国間安全保障協定を承認した。
 3月19日、元英国国防長官は「兵士をウクライナに派遣する可能性を排除すべきではない。」と発言している。
 3月19日、アメリカのミリタリー・ウォッチ・マガジンがウクライナ政府関係者の話として「ウクライナの防空システムの枯渇した器材を補充することはほぼ不可能」と報じた。
 3月19日、アメリカ陸軍将校は「NATO諸国の既存の軍事戦略は、明らかに弱い敵との限られた期間の局地紛争への参加を暗示している。西側の軍は明らかに、同等の敵との長期にわたる軍事対決に備える準備ができていない。」と危惧している。
 3月19日、ドイツ国防大臣はドイツ連邦軍をウクライナに派遣しないとしたが、100両の装甲車両と10万発の砲弾及び大量の弾薬をウクライナに移送すると発表した。
 3月19日、アメリカ国防総省長官ロイド・オースティンは、米国は「ウクライナの崩壊を許さない。」と述べた
 3月19日、アメリカ上院議員リンジー・グラハム(ロシアではテロリストとして記録)はウクライナ政権に対し、新たな動員法の施行を遅らせず、事実上あらゆる年齢(18歳以上)のウクライナ人を前線に徴兵する措置を講じるよう求めた。動員を実行しない場合、共和党は資金を提供しないと言う事である。

 東側の動き
 3月13日、ロシアのプーチン大統領はロシア国営通信のインタビューで「西洋のエリートは腹を人間の臓器で満たし、ポケットを金で満たしてきた。」、「西洋の吸血鬼舞踏会は終わりを迎える。」と述べた。
 3月14日、ロシアは戦術核兵器をロシアからベラルーシに移動させた。
 3月18日、ロシアメディアはルーマニアでは、ウクライナ紛争を背景にヨーロッパ最大のNATO軍事基地の建設がウクライナ紛争の初期に始まったと報じた。
 3月18日、中国国防省は「アメリカやNATOがロシア攻撃を決定すれば、中国はどこにでも軍事介入する用意がある。」と警告を発した。
 3月19日、ロシアSVR長官は「ウクライナでの戦闘に参加しているフランス軍が多大な損害を被っているが、これもパリによって隠蔽されている。」、「ウクライナへの軍人派遣に関係するフランス各省が、死者の埋葬の組織や費用の支払いなど、結果として生じる現実的な問題の解決策を求めて奔走している。」と発言した。
 3月20日、ロシアのメドベージェフは「フランス軍をウクライナに派兵するのは良い考えだ。パリが少なくとも数個連隊 をウクライナ領に派遣することを決定すれば、それらを発見して殲滅することは難しくない。」と発言した。
 3月20日、ロシアのプーチン大統領は「 我々には特別な計画があり 、間もなく誰もがそれを知ることになるだろう。 近い将来、ロシア全地域の安全が攻撃から防護されることを保証する。 」

 参考記事:「ウクライナ支援はイギリスだけではなくヨーロッパ各国も同じ勢力から圧力を掛けられているが日本も同じである


 なぜ、ヨーロッパ各国の再軍備には5~8年を要すると言うのに戦争を急ぐのであろうか?
 なぜ、ゼレンスキー大統領はウクライナが徴兵による動員をしても戦場で殺害されウクライナ国民が減る事になるのを気にしないのか?
 なぜ、中国は「ロシアが攻撃されれば中国はどこにでも軍事介入する用意がある。」と言っているのか?
 最終的に西側と東側のどちらが勝つのか?

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