今後のミャンマー動向

 2021年2月1日にミャンマー国軍がクーデターを起こしたことに対する国民の抵抗は沈静化することはなく激化している。そして情報どおりミャンマー国軍は国民に銃口を向け発砲し、多くの死傷者も発生している。ここではアラブの春、カラー革命の様に海外から雇われて国軍と国民に見境なく発砲する手法は採られていない。
 なぜミャンマー国軍は平然と大人と子供関係なく国民に発砲し、重症で動けない者を火に放り投げ絶命させる等の非道な行為が出来るのであろうか。
 皆さんは国軍というとアメリカ軍あるいは自衛隊の様な組織をイメージすると思うが、ミャンマー国軍は全く別であり、例えればヤクザの様な親分・子分の様な関係なのである。そしてミャンマー国軍の中でもこうした非道な行為に耐えられない軍人は既に逃亡し、国外に脱出しているのである。
 もともとミャンマーには中国と韓国が資金を半々で出し合い投資して来た経緯がある。そこで登場して来たのが自由を旗印とする欧米であり、アウンサンスーチーはイギリス人の夫と結婚し軍事独裁政権に抵抗するため国民民主連盟(NLD)を創設、 2012年4月にNLDから出馬して当選するまで複数回の自宅軟禁をされていた。そして欧米の投資が進んだところで、民族問題に火をつけられた中国の巻き返しが起きた訳である。
 今後、ミャンマーは欧米と中国の間でデモとデモ鎮圧が続くが、金の動き、地の利、以前から現地で投資を循環させて来た中国が有利であろう。いくら自由と言ってもお金がなければ自由にはなれないのである。

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