ミャンマーに人民解放軍が入った最大の理由

 2021年4月4日、中国とミャンマーを結ぶ石油パイプライン等を守るためと称し人民解放軍がミャンマーに到着した。しかし、人民解放軍の私服着用者は商売人を装い大分前からミャンマーに入って情報収集活動を継続している。
 人民解放軍がミャンマー入りした最大の理由は、ミャンマーの内戦を阻止するためである。内戦になれば経済システムもダウンしこれまで投資した利益が回収出来なくなるためである。
 では、普通のミャンマー国民と国軍の間で内戦になるのかと言えば違うのである。ミャンマーの国軍が親分・子分の世界で残虐であることは「今後のミャンマー動向」で述べたが、ミャンマーの少数民族も反政府組織としての軍を保有している。
 3月に入り少数民族の武装組織であるカレン民族同盟、ワ州連合軍、シャン州軍、アラカン軍、タアン民族解放軍、ミャンマー民族民主同盟軍、カチン独立軍、カイン国民解放軍等の武装組織がミャンマー民主派に連携する様にミャンマー国軍部隊、施設への襲撃を激化させていた。
 中国がミャンマー国軍を支援する様に西側諸国も少数民族の武装組織への支援をしているために指揮系統が親分・子分のミャンマー国軍では装備は武装組織よりも新しいが武装組織連合を駆逐出来ずに内戦化する公算は高いのである。今後は水面下で人民解放軍がミャンマー国軍の実質的な指揮を執ることになる。

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ミャンマーに人民解放軍が入った最大の理由” に対して1件のコメントがあります。

  1. Masato より:

    ご指摘の様にミャンマーの反政府軍の動きを抑える必要からも人民解放軍の投入という事はあるかと思います。他方で、反政府軍を財政面で支えるのは華僑の金鉱山オーナーであるとも聞いた事があり中国共産党とは別の勢力としてのベクトルが動いている感も有ります。

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