長老会から「海外の各国と対等にやり合わないとダメ」と指導を受けた習近平

 2021年2月11日、【AFP】によると中国国家ラジオテレビ総局はBBCワールドニュースの中国に関する報道で、ニュースは「深刻な違反」があったとしてBBCに中国での放送継続を認めず、次年の放送申請も受理しないと発表した。BBCは中国の処置に対し遺憾の意を表明すると共に、同社の広報担当者は「BBCは世界で最も信頼されている国際ニュース放送局で、世界各地からのニュースを公平・公正かつ偏向なく報じている」と主張した。
 BBCは今月3日、中国国内の収容所でウイグル人女性らが受けたとされる拷問や性的暴行について報道していた。今月4日、英国の英放送通信庁(Ofcom)は、中国国営英語放送CGTN(China Global Television Network)の所有構造が英国法に違反するとして、CGTNの放送免許を取り消していた。これを受けて2月12日、英国のボーダフォンドイツ法人はOfcomが中共メディアCGTNの「放送免許」を取消したため、CGTNのドイツでの放送を停止すると発表した。巷ではウイグル問題で英中対立激化か?との見方が広がっている。
 中国の一連の動きは、習近平が長老会から「海外の各国と対等にやり合わないとダメである」と怒られて指導を受けたことが発端となっており、更に10年前から下降線を辿っていたアメリカの国力と指導力の低下を見てきた中国は、裏ではアメリカと駆け引きをしつつ連携しているが、表ではアメリカを相手にしていない。これまでアメリカが握っていた主導権は中国に移る事を予測した動きである。そして米大統領選において国民に影響を及ぼす報道の力を再認識し、中国が受ける影響を警戒したための動きである。
 しかし、中国は現在の世界的潮流である女性の対等な権利を目指す動きを軽く見ているのかも知れない。中国がマスコミを押さえているとは言え、ウィグルに対する弾圧の実態がSNS等で広く拡散し主要メディアが報道することにより中国は不利益から免れることは出来ない。そうすれば厳しい権力闘争を続けている習近平にとってマイナス点となり、権力の座から引きずり落とされるキッカケとなる可能性はある。

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